【子集下】【刀部】削;康煕筆画:9;ページ:140 頁 05 行
【唐韻】【正韻】息約切、【集韻】思約切、相の音に入声で読む。【説文】刀の鞘を指す。字形は刀に従い、肖声。別の説に分割の意あり。【徐曰】今人は笑と読む。刀の套を指す。
また【玉篇】彫刻し修治するを指す。【増韻】刮ぎ削るを指す。【詩・大雅】「屡を削って馮馮たり」。【注】壁を築成した後、繰り返し刮ぎ削って修整することを指す。
また漸く侵蝕するを指す。【書・君誥】「法に恃みて侵削することなかれ」。
また衰弱を指す。【孟子】「魯の衰え甚だしきに至る」。
また剥奪し削減するを指す。【礼記・王制】「君、封地を削ぐ」。
また器物の名を指す。【周礼・冬官考工記】「筑氏、削を作る。長さ一尺、広さ一寸、六把合せば円を成す」。【注】今の書刀に相当す。【疏】古は紙筆なく、削にて字を刻めり。漢に至り紙筆ありといえども、なお書刀を保ち、これ古法の遺れるなり。
また【集韻】仙妙切、【正韻】蘇吊切、笑と読む。刀の鞘を指す。【前漢・貨殖伝】「質氏は刀鞘を磨洗して列鼎の食を得たり」。【注】師古曰く、削は刀剣の鞘を指す。人々刀剣の鞘を持ち、粗なる者を酒にて洗い刷りて新たならしむ。【集韻】本字は韒とし、または鞘と書く。
また【集韻】【韻会】【正韻】所教切、稍と読む。【周礼・天官】「家削の賦」。【注】二百里内の家削を指す。【疏】家削の賦とは、二百里内の地名を削といい、その中に大夫の采邑ありて家と称するがゆえに家削という。【集韻】本字は

とし、稍に通ず。
また【集韻】七削切、峭と読む。削格とは羅網を置くための具を指す。
また葉音息七切、悉と読む。【蘇軾・榧子詩】「君のために几に倚り、滑浄にして削ぐべからず。物微なれど興浅からず、此の贈軽々しく擲つことなかれ」。