康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1300 ページ)
【戌集上】【金字部】鉉。康煕筆画 13、頁 1300。『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に「戸畎切」とあり、音は「泫」に同じ。『説文』によれば、鼎を持ち上げるための器具を指す。『易・鼎卦』の六五の爻辞に「鼎黄耳金鉉、利貞」とある。『疏』に「鉉とは、鼎の耳に通して鼎を持ち上げる杠(さお)なり」という。また『集韻』に「涓熒切」とあり、「扃」に通ず。『儀礼・士冠礼』に「扃及び鼏(鼎の覆い)を設く」と記す。鄭玄の注に「扃、古音は古螢反。今文は扃を鉉と作る」とある。陸徳明『音義』に「扃とは鼎の扛(かつぎざお)なり」という。また『士喪礼』に「右人が扃を抽く」とあり、『士虞礼』に「左人が扃を抽く」とある。注に「扃はすなわち鉉の字なり」という。また『集韻』に「居閑切」、音は「閒」に同じ。また「姑還切」、音は「関」に同じ。また「圭懸切」、音は「涓」に同じ。いずれも義は同じ。また『字彙補』に、時に「弦」と読むとある。『戦国策』に「矛戟折、環鉉絶」と記す。また『韻補』に叶音して「焄」と読むとあり、蔡邕『楊司空詞』に「五典を該ね、道真を本とし、卿校を累ね、鼎鉉に登ること五たび」(鼎鉉は三公に喩う)とある。また叶音して「懸」と読むとあり、史孝山『出師頌』に「鼓音止まらず、旌旗須臾も垂れず。恵は遐荒に被り、功は鼎鉉に勒む」とある。