康熙字典解説
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【戌集上】【門字部】閒;康熙筆画:12;頁碼:1332 頁 03 行
古文【唐韻】古閑切【集韻】【韻會】居閑切【正韻】居顏切、音蕑。
【説文】隙なり。門に従ひ月に従ふ。会意にして亦た形なり。
【徐鍇曰】門夜閉ず。閉じて月光を見るは、是れ閒あるなり。
【礼記・楽記】一動一静なるは、天地の閒なり。
【荘子・山木篇】周将に材と不材との閒に処せんとす。
又【史記・郭解伝】洛陽人に相讐する者あり、邑中の賢豪、閒に居る者十数を以てすれども、終に聴かず。
【註】中に居りて他道の為に和輯するなり。
【国語・周語】我が先王不窋、用て其の官を失ひ、自ら戎翟の閒に在りき。
又容るなり。
【礼記・文王世子】凡そ大司成に待坐する者は、遠近閒三席なり。
【註】閒は猶ほ容るがごとし。
【前漢書・文帝紀】閒を請ふことを願ふ。
【師古註】閒は容るなり。猶ほ今の中閒と言ふがごとし。容暇の頃を請ふは、当に有所あるべし。
又息むなり。
【釈名】閒は息むなり。事功省みるなり。
又車の声なり。
【詩経・小雅】閒關車の軎兮。
【伝】閒関は設声なり。
又黄閒は弩の名なり。
【前漢書・李広伝】大黄を以て射る。
【註】黄肩の弩なり。晋灼曰く、即ち黄閒なり。大黄は其の大なる者也。
又地名なり。
【春秋・昭公二十二年】昌閒に大蒐す。
又人名なり。
【史記・項羽本紀】田角の弟田閒、故斉の将なり。
又【楽毅伝】楽毅の子閒を以て昌国君と為す。
【註】閒、紀閒反。
又【集韻】【韻会】何閒切【正韻】何艱切、音閑。
【集韻】安なり。
【詩経・周南・関雎伝】后妃関雎の徳有り、是れ幽閒貞専の善女なりと言ふ。
【朱伝】幽閒貞静の徳有り。
【左伝・僖公三十三年】皇武子曰く、吾子其の麋鹿を取りて、以て敝邑を閒にしむ、如何。
【周礼・地官・旅師】野の耡粟・屋粟・閒粟を聚むるを掌る。
【註】閒民職事無き者の出づる所なり。
【釈文】音閑。
【礼記・王制】其の余りを以て士に禄し、以て閒田と為す。
【史記・信陵君伝】侯生乃ち人を屛げて閒語す。
【註】閒は音閑なり。静語を謂ふなり。
又【司馬相如伝】雍容閒雅、甚だ都なり。
【註】韋昭曰く、閒は読みて閑に曰ふ。
又隙なり。
【礼記・曲礼】少しく閒し、復すること有らんと願ふ。
【註】少しく空閒を須い、白す所有らんと欲するを言ふなり。
又【広韻】近し。
【左伝・成公十六年】君の霊を以て、甲冑を閒蒙る。
【註】閒は猶ほ近きがごとし。
又【広韻】古莧切【集韻】居莧切【韻会】居諫切【正韻】居晏切、音襉。
【爾雅・釈詁】代なり。
【書経・立政】我が受くる民を相け、我が庶獄庶慎を和け、時は則ち之を閒ること勿れ。
【伝】閒は代なり。
【詩経・周頌】皇以て之を閒す。
【儀礼・燕礼】乃ち閒に魚麗を歌ひ、笙によりて由庚す。
又【爾雅・釈言】俔なり。
【註】左伝之を諜と謂ふ。今の細作なり。
【釈文】閒は音諫なり。
又【博雅】謗なり。
【釈文】即ち之を謗るなり。
又【広韻】厠なり。
【易経・屯卦註】志を固くし好を同じくして、他閒るを容れず。正義曰く、閒とは厠なり。五は二に応ず、是れ其の志を堅固にして同好に在り、他人の其の閒に閒厠するを容れざるなり。
【左伝・隠公三年】石碏曰く、親を遠づけて閒し、旧を新にて閒す。
【釈文】閒は閒厠の閒なり。
又迭なり。
【書経・益稷】笙鏞以て閒す。
【伝】閒は迭なり。
【疏】更迭閒厠し、相代するの義なり、故に閒を迭と為す。笙を吹き鐘を撃ち、更迭して作す。
又隔つるなり。
【前漢書・楚元王伝】或いは脱け、或いは編を閒つ。
【註】閒は古莧反なり。旧編爛絶して、更めて之に次ぐを謂ひ、前後錯乱せるなり。
【韋成伝】歳を閒にして祫す。
【註】閒歳は、一歳を隔つるなり。
又与するなり。
【左伝・荘公十年】斉師我がを伐つ、公将に戦はんとす、曹劌見を請ふ、其の郷人曰く、肉食者之を謀る、又何んぞ閒せんや。
【註】閒は猶ほ与するがごとし。
又空なり。
【前漢書・高帝紀】歩んで閒道より軍に走る。
【註】閒は空なり。空に投じて行けば、公顕ならず。
又離るるなり。
【国語・晋語】且つ夫れ父の愛を閒て、其の賜を嘉す。
【註】閒は離るるなり。
又遠し。
【淮南子・俶真訓】溝中の断れば、則ち醜美閒あり。
【註】閒は遠し。
又正色ならざるを閒と曰ふ。
【詩経・衛風・緑衣伝】緑は閒色なり。
又【広韻】瘳なり。
【正字通】病恒に身に在りて、少しく空無し、今病既に損じて空有るを以て、故に病の瘳むを閒と謂ふなり。
又送るなり。
又【正字通】非訾も亦た閒と曰ふ。
又致すを閒と曰ふ。
【左伝・定公四年】王室を閒す。
又計を以て敵を愚かならしむるを反閒と曰ふ。孫子の兵法に、反閒とは、敵の閒に因りて之を用ふるなり。
又地名なり。
【戦国策】河閒を割きて以て秦に事ふ。
【註】閒は音諫なり。趙の地なり。
又【集韻】賈限切、音。地名なり。春秋を引きて、昌閒に大蒐すと云ふ。按ずるに陸徳明の音義に、閒は字の如くにして、上声に作る読む者無し。集韻何れに拠るか未知なり。
又【博雅】閒は覗くなり。
【釈文】閒は孤限切なり。覗くは音司なり。
又【集韻】下瞎切、音。
【爾雅・釈詁】代なり。施乾読む。
又【韻補】巾に叶ふ音なり。
【高彪の詩】人計策有り、六奇五閒なり。総て兹の三事を合せ、謀れば則ち諮詢す。
考証:【書経・立政】我が愛民を相け、我が庶獄庶慎を和け、時は則ち之を閒ること勿れ。謹みて原文を照らし、愛民を受民に改む。【淮南子・淑真訓】【註】閒は遠し。謹みて原書を照らし、淑真訓を俶真訓に改む。【左伝・定公四年】惎を閒して王室す。謹みて原文を照らし、閒惎を閒に改む。