康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1323 ページ)
【戌集上】【金字部】鉄;康熙筆画:21;頁 1323。古文に銕と作る。【唐韻】天結切。【集韻】【韻会】【正韻】他結切。いずれも天の入声。【説文】黒金なり。【書・禹貢】厥貢璆・鉄・銀・鏤・砮・磬。【史記・貨殖伝】邯鄲の郭縦は冶鉄を以て業を成し、蜀の卓氏の先は趙人なり。冶鉄を用いて富み、魯人の曹邴氏も亦同じ。【江淹・銅剣賛序】古は銅を以て兵器と為れり。秦に至り、攻伐紛乱し、戦争頻発して、銅既に供給に足らず。故に鉄を以て之を補う。又黄鉄とは即ち銅なり。【書・呂刑】其の罰百鍰。【伝】鍰は黄鉄なり。【疏】古は金・銀・銅・鉄を総じて金と称す。ここに伝文に黄鉄といい、『舜典』の伝文に黄金というは、皆今の銅を指す。古人罪を贖うには悉く銅を用い、而して伝文あるいは黄金といい、あるいは黄鉄というは、銅を金または鉄と称するのみなり。又【礼・月令】孟冬、鉄驪に駕す。【注】鉄驪とは、色鉄に似るをいう。【詩・秦風】駟鉄孔阜。【伝】鉄驪なり。【疏】鉄とは、其の色黒く鉄に似るをいう。按ずるに、今の集注には駖と作る。又地名。【春秋・哀公二年】鉄に戦う。【注】鉄は衛国の地名にして、戚城の南に在り。又水名。【山海経】敝鉄の水出ず。又獣名。【神異経】南方に一種の獣あり、名づけて嚙鉄という。大小水牛のごとく、色漆のごとく、鉄を食らい水を飲み、其の糞は兵器を作るに足る。鋒利なること鋼のごとし。又書名。【前漢・芸文志】桓寛『塩鉄論』六十篇。又姓。【正字通】宋に鉄南仲あり、明に鉄鉉あり。又【広韻】複姓。赫連勃勃、其の旁支親属を改めて鉄伐氏と為す。意わくは我が宗族、剛強鋭利にして鉄のごとく、皆敵を征伐せんことを願うなり。又【集韻】徒結切、音耊。利き鉄なり。