康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 911 ページ)
【未集上】【米部】糖;康煕筆画:16;頁碼:911 頁下段 38。『広韻』『集韻』に「徒郞切」とあり、音は「唐」に同じ。『説文』に「飴糖なり」と釈す。『揚子・方言』に「餳を糖と謂う」とあり、また砂糖を指す。『易林』に「南箕星は舌なく、飯中に砂糖多し」と見え、また糖霜を指す。『王灼・糖霜譜』に、「唐の大暦年間、鄒和尚と号する僧あり。何処より来りしか知らず。白驢に騎りて傘山に登り、茅屋を構えて居す。塩・米・薪・菜などを要するときは、紙に記して銭を結び、驢に負わせて市に至らしむ。人々これ鄒和尚の驢なるを知り、平価をもって物を驢鞍に懸け、驢を放ちて帰らしむ。一日、驢山下の黄氏の甘蔗田を踏み壊す。黄氏鄒和尚に賠償を請う。鄒和尚曰く、『汝なお甘蔗を窖に蔵して糖霜となし、利十倍すべきことを知らず』と。黄氏試みて果して然り。鄒和尚晩年に通泉県霊鷲山の仏龕に至り、其の徒弟追いて之を見るに、ただ文殊菩薩の石像一躯あるのみ。衆乃ち知る、彼は菩薩の化身にして、白驢すなわち獅子なり」と。『篇海』にまた「糛」「餹」とも作る。『六書音義』に「糛これと同じ」とあり。