康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 544 ページ)
【辰集中】【木部】栄;康煕筆画:14;頁 544【唐韻】永兵切【集韻】【正韻】于平切【韻会】于営切、音は営。【説文】桐の木なり。桐の字の注に見ゆ。また、軒の両端が反り上がった部分を栄という。【礼・喪大記】東栄より昇り、西栄より降る。【注】栄は屋翼なり。また、栄華を指す。【爾雅・釈草】木の花くを華といい、草の花くを栄という。花かずして実るを秀といい、花きて実らざるを英という。また【淮南子・時則訓】秋に夏の気候現るを華といい、春の気候現るを栄という。また、栄は辱の反対なり。【老子・道徳経】其の栄を知りて、其の辱を守る。また、人体は血を以て栄とし、気を以て衛とす。【内経】栄衛の気通ぜざれば、五蔵暢ならず。また【諡法】恩寵禄厚く顕赫なるを栄と曰う。また州名なり。【前漢・地理志】犍為郡に属し、唐に栄州を置く。また杜栄は草の名なり。『爾雅』に曰く、莣は杜栄なり。注に曰く、茅に似たり、皮は縄及び草履を作るべし。また姓なり。【史記・聖門弟子伝】に栄旂あり。【荘子】に栄啓期あり。また【集韻】維傾切、音は営。義同じ。また葉して以中切、音は融。【越絶書】文種侯に封ぜられながら善終を知らず。二賢徳相侔し、独り文種栄を得ず。【楊慎説】東韻は栄字を収むべし。また葉して為命切、音は詠。【揚雄・太玄経】耆老を尊べば、鬼神も亦敬す。叢中に羊を牽くは、栄とするに足らず。鼎中の血食の香りは、王命を守るの象なり。考証:また杜栄は忘憂草なり。【郭璞・爾雅注】一名莣、即ち今の芒草にして、縄を搓るべし。謹んで按ずるに、杜栄は忘憂草にあらず。今改めて曰く、また杜栄は草なり。『爾雅』に曰く、莣は杜栄なり。注に曰く、茅に似たり、皮は縄及び草履を作るべし。