康熙字典解説
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【未集中】【老字部】耆;康煕筆画:10;頁碼:961 頁 02 行。『広韻』渠脂切、『集韻』『韻会』渠伊切、『正韻』渠宜切、音は祁。『説文』に「老なり」とあり。『爾雅・釈詁』に「耆、長なり」とあり。『礼記・曲礼』に「六十を耆と曰ひ、指使す」とあり。疏に「耆は至なり、老境に至るなり」と釈す。『釈名』に「六十を耆と曰ふ。耆は指なり、力役に従はず、事を指して人を使ふなり」とあり。また『周語』に「耆艾これを修む」とあり。注に「耆艾は師傅なり」という。また『左伝・昭公二十三年』に「懦らず耆らず」とあり。注に「耆は強し」という。また官名として、『周礼・秋官』に伊耆氏あり。注に「伊耆は古の王者の号なり。始めて蜡を行い、以て老物を息ましむ。此れ王者の歯杖を主る。後の王伊耆氏の旧徳を識り、以て官に名づくるか。今姓に伊耆氏あり」という。また国名として、『史記・周本紀』に「明年、耆国を敗る」とあり。注に「即ち黎国なり」という。また『史記・匈奴伝』に「匈奴は賢を屠耆と謂ふ」とあり。また『前漢書・揚雄伝』に「兗鋋瘢耆、金鏃淫夷する者数十万人」とあり。注に「瘢耆は馬の脊の創瘢の処なり」という。また『集韻』に軫視切、音は旨。致すなり。厎に通ず。『詩・周頌』に「耆定爾功」とあり。伝に「耆は致すなり」という。『左伝・宣公十二年』に「耆は昧なり」とあり。注に「耆は致すなり。昧に討を致す」という。また『集韻』に時利切、音は視。嗜もまた耆に作る。『礼記・月令』に「耆欲を節し心気を定む」とあり。