康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 428 ページ)
【卯集中】【手部】拳;康熙筆画:10;頁碼:428 頁 04 行
古文【唐韻】巨員切【集韻】逵員切、音「権」。手を指す。【玉篇】曲げた手を指す。【前漢・鉤弋倢伃伝】武帝が巡狩して河間を通り、彼女を召したところ、女子は両手とも拳を握っていた。帝が自らこれを掰(さ)くと、手は直ちに伸びた。ゆえに「拳夫人」と号した。
また【広雅】に「拳拳」、憂いを表す。一説には愛を表すという。
また勤勉・恭敬を指す。【前漢・貢禹伝】「拳拳に堪えず、愚心を尽くさざるべからず。」【注】忠誠謹愼の心を指す。「惓惓」とも書く。
また奉持する様を指す。【礼記・中庸】「善なる道を得ば、則ち拳拳として之を服し、失わざしむ。」
また姓。衛の大夫に拳弥あり。
また【集韻】苦遠切、音「綣」。また駆円切、音「弮」。奉持する様を指す。
また「弮」に通ず。【前漢・司馬遷伝】「士は空弓を張り、白刃を冒す。」【注】拳とは弓弩の発射装置を指す。矢尽きたれば、故に矢なき弓弩を張るなり、徒手空拳にあらず。
また已袁切、平声の「綣」に読む。力を指す。【詩・小雅】「力なく勇なし。」徐邈かく読む。
また「巻」に通ず。詳しくは「巻」の字注を見るべし。