康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 139 ページ)
【子集下】【刀部】券;康煕字典の画数:8;ページ番号:第 139 頁第 11 項
【唐韻】は「去願切」、【集韻】【韻会】【正韻】は「区願切」で、音は「勧」に同じ。
【説文解字】には契約と釈す。字形は「刀」に従い、声符は「」。古くは木簡に約定の文を書き、刀をもって二つに裂き、その割れ目を犬牙交錯するが如く曲折せしめた。
【釈名】には、券とは纏綿して拘束する意あり、互いに約定して密に連なりて証とする、と釈す。
【史記・田敬仲世家】に曰く、蘇秦、田軫に謂いて曰く、「君は常に左券を有し、以って秦・韓に徴索すべし」と。
また【孟嘗君伝】に曰く、馮驩、薛に詣りて債を取り、還りて曰く、「契券を検し尽くして之を焼き、君のために仁義を買いて返る」と。
【韻会】に曰く、字形は「刀」に従い、「力」に従わず。「券」の字は古く「巻」と通ず。