【辰集上】【曰字部】曲;康煕筆画:6;頁碼:502 頁 02 行
『広韻』に丘玉切とあり、『集韻』『韻会』に区玉切とあり、音は「

」に同じ。
『説文解字』に、器物が物を容れるさまに象るという。
『易・繋辞』に、「曲げて変化し万物を成して遺漏なし」とある。『疏』に、屈曲し細密なるを指すという。
『書・洪範』に、「木の性は曲がり直なり」とある。『伝』に、木は揉みて曲げ亦た直くすべしという。
また『詩・秦風』に、「我心を乱す」とあり、『伝』に、心曲とは内心の複雑なる情を指すという。
『礼記・曲礼・釈文』に、曲礼とは礼の細目を詳らかに述ぶるなりという。
また『礼記・中庸』に、「其次は细微に致す」とあり、『注』に、曲とは細事なりという。『朱注』に一偏を指すという。
また『説文解字』に、あるいは蚕を養う竹簀を指すという説あり。
『礼記・月令』に、「曲・植・籧・筐を具う」とあり、『注』に、曲とは蚕簿(蚕を養う席)なりという。
『前漢書・周勃伝』に、「織曲を以て業とす」とあり、『注』に、葦を編んで席となすを曲と曰うという。
また楽曲を指す。
『宋玉・楚王に対する問』に、「曲弥も高ければ和する者寡し」とある。
また姓とする。
『史記・蒙恬伝』に、御史に曲宮なる者ありという。
また『集韻』に顆羽切とあり、音は「踽」に同じ。地名なり。
『史記・曹相国世家』に、「曲遇に軍する」とある。
また『陳丞相世家』に、「陳平を改めて曲逆侯に封ず」とある。
また『韻補』に、葉音区聿切とあり。
『劉植・魯都賦』に、「巌嶮迂隔、峻峯曲を隠す。猛獣深く蔵れ、甲羽匿る」とある。