康熙字典解説
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【酉集上】【言部】謙;康熙筆画 17、頁 1175。古文。『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に苦兼切、歉は平声。『説文』に「敬なり」。『玉篇』に「譲るなり」。『増韻』に「恭を致すなり。自ら満ちず」。また卦名。『易・謙卦』に「謙亨、君子終わり有り」。『釈文』に「退くを義と為し、己を屈して物に下るなり」。『朱子・本義』に「有れども居せざるの義なり」。『史記・楽書』に「君子謙退を以て礼と為す」。また姓。『字彙』に見ゆ。また『集韻』に或いは嗛と作る。『前漢・芸文志』に「易の嗛嗛」。『師古註』に「謙と同じ」。また『司馬相如・封禅書』に「陛下嗛譲して発せず」。『史記』に謙譲と作る。また『正韻』に胡兼切。嫌と同じ。『荀子・仲尼篇』に「信じて謙に処らず」。『註』に「上に信を得て、嫌疑に処らず、人をして其の威福を為すを疑わしむるなり」と言う。また『集韻』『正韻』に苦簟切、歉は上声。安静の貌。『礼・大学』に「これを自謙と謂う」。『註』に「謙は慊と読む。態の言は厭なり」。『朱伝』に「謙、快なり、足るなり」。『韻会』に「謙と慊通ず」。また『字彙』に苦劫切、音は怯。『大学』の義同じ。朱子の読み。『六書統』に一に作る。