康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 736 ページ)
【午集上】【玉部】琵;康煕筆画:13;頁碼:736 頁 01 行。『唐韻』房脂切、『集韻』『韻会』頻脂切、『正韻』蒲麋切、音は毗に同じ。『説文』に「琵琶は楽器なり。馬上の弦索なり。珡に比に従う。意と声を兼ねる」とある。『広韻』に「手を推すを琵とし、手を引くを琶とする。鼓する時に取りて、以て名と為す」とあり。『集韻』に「馬上に鼓する所にして、手を推して前なるを批とし、手を引いて後なるを把とする。或いは手に従う」という。『風俗通』に「長さ一尺五寸、三才五行に象る。四弦は四時に象る」とあり。『唐書』に「下より逆らって鼓するを琵とし、上より順じて鼓するを琶とする」という。近代の楽家の作る所にして、其の起こる所を知らず。傅玄の『琵琶序』に云く、「漢、烏孫公主を送るに、其道遠きを念じ、故国を思慕せしめ、知音者をして馬上に之を作らしむ」と。『古今楽録』に「琵琶は弦鼗に出づ。杜摯以为らく秦末に興り、蓋し古の長城の役、百姓弦鼗して之を鼓す」と。又魚の名なり。『左思・呉都賦』に「鮫・鰡・琵琶」とあり。注に「会稽の琵琶魚は鱗なく、形琵琶に似たり」と。又『容斎随筆』に「白楽天、琵の字を入声として読む。曰く、『四弦琵琶の声に似ず、乱れて真珠を瀉し、細かに鈴を撼ぐ』。又、『忽ち水上の琵琶の声を聞きて、主人帰るを忘れ客発せず』。皆入声なり」と。