康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 733 ページ)
【午集上】【玉部】琅;康熙筆画:12;頁碼:733 頁 01 行。古文。『唐韻』魯當切、『集韻』『韻会』盧當切、『正韻』魯堂切、音は郎。『説文』に「琅玕、珠に似る者」とあり。『玉篇』に「琅玕、玉に似る石」とあり。『広韻』に「琅玕、玉の名」とあり。『書・禹貢』に「厥貢惟球琳琅玕」とあり。伝に「琅玕、石にして珠に似る」という。『山海経』に「崐崘山に琅玕樹あり」とある。『本草』に寇宗奭曰く、「『西域記』に天竺より琅玕出ずと云う。蘇恭云く、是れ琉璃の類なり。琉璃は火成のものにして、琅玕に非ず」と。李時珍曰く、「『山海経』に開明山の北に珠樹あり。『淮南子』に曾城九重に珠樹ありて其の西に在り、珠樹すなわち琅玕なり。山に在れば琅玕と為り、水に在れば珊瑚と為る」と。また琅琊は郡名なり。今沂州にて俗に瑯と作る。『山海経』に「琅琊臺は渤海の間に在り、琅琊の東にあり」とあり。註に「今の琅琊は海辺に在り、山嶕嶢として特起し、状は高臺の如し」とある。『括地志』に「琅琊山は密州諸城県の東南に在り、始皇層臺を山上に立て、之を琅琊臺と謂う」とある。また姓なり。『五音集韻』に「斉に大夫琅過あり」とある。また倉琅とは、宮門の縮首の銅鐶なり。『前漢書・趙皇后伝』に「木門倉琅根」とある。また琅当とは長鎖なり。『前漢書・王莽伝』に「鉄鎖を以て其の頸を琅当す」とあり。或は琅璫と作る。また琳琅とは玉の声なり。『楚辞・九歌』に「長剣を撫でて玉珥し、璆鏘鳴じて琳琅す」とある。また『周礼・夏官・司馬振鐸』の註に「『司馬法』曰く、鼓の声閶を超えず、鼙の声闒を超えず、鐸の声琅を超えず」とあり。疏に「鼓・鼙と鐸とは、声に異あり」という。また『字彙補』に「力宕切、音は浪」とあり。『管子・宙合篇』に「琅蕩を以て人を凌轢す」とある。瑯は『広韻』に「俗に琅の字」とある。