康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 438 ページ)
【卯集中】【手部】掠;康煕筆画:12;頁碼:438 頁 11 行。【唐韻】離灼切。【集韻】【韻会】【正韻】力灼切。音は「略」。【説文】に「奪う」とある。【広韻】に「抄掠、人の財物を劫め取る」とある。【戦国策】に「郊野において奪い取り、軍糧を補給す」とあり、「略」に通ず。また「剠」とも作り、「擽」とも作る。また【増韻】に「捎り取る、払い過ぐる」とある。また書法において長撇を古く「掠」と名づく。【柳宗元曰く】「掠筆は左に出だし、筆鋒は軽かるべし」と。また【広韻】【集韻】【韻会】力譲切。【正韻】力仗切。音は「亮」。これもまた奪うの義なり。【左伝・襄公十一年】に「侵掠を禁ず」とあり。また【昭公二十年】に「其の積聚を掠む」とあり。【前漢書・高帝紀】に「所過するに掠奪することを得ず」とあり。また拷問の義、懲治の義あり。【礼記・月令】に「毋に肆ち掠し、訟獄を止むべし」とあり。【注】に「掠は人を拷問して懲治するを謂う」とあり。【前漢書・万年伝】に「獄に下して掠治す」とあり。