康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1201 ページ)
【酉集中】【豸部】貍;康煕筆画:14;頁碼:1201 頁上段 25 行。【唐韻】里之切。【集韻】【韻会】陵之切。音は釐。【集韻】に「」と作るものあり。【爾雅・釈獣】に「貍・狐・貒・貈は醜なり。その足は蹯、その跡は」とある。【説文】に「伏獣にして貙に似たり」とある。【正字通】に「貍は野猫なり。数種あり。大小狐に似て、毛は黄黒雑り、斑ありて猫のごとし。頭円く尾大なるを猫貍と為し、鶏鴨を竊むことを善くす。斑は貙虎のごとく、口方しく頭鋭き者を虎貍と為し、虫と果実とを食らう。虎貍に似て、尾黑白の銭文相間ずる者を九節貍と為し、皮もって裘の領と為すべし。文は豹のごとくして麝香の気を発する者を香貍と為し、即ち霊猫なり。南方に白面にして尾狐に似る者を牛尾貍と為し、亦た白面貍と名づく。また登州に貍の頭にして魚の尾なる者あり、海貍と名づく」とある。【書・禹貢】に「熊・羆・狐・貍の織皮」とある。【左伝・定公九年】に「晳白にして貍製の衣を着す」とあり。【疏】に「黄貍の皮を謂う」という。また【周礼・夏官・射人】に「王の大射ならば、貍歩をもって三侯を張る」とあり。【註】に「貍は撙することを善くする者なり。行けば止まりて擬度す。その発すれば必ず獲る。是をもって侯道の法を量るなり」という。また【儀礼・大射】に「貍首を奏す」とあり。【註】に「貍首は逸詩『曽孫』なり。貍の言は不来なり」という。また【礼記・檀弓】に「貍首の斑然たる」とあり。【註】に「文采貍の首に似たり」という。また【集韻】に謨皆切、音は霾。本は薶に作る。【論衡】に「小盗は薶歩して窃む」とある。また或いは埋に作る。【五経文字】に「貍は経典において或いは借けて埋の字と為す」とある。【周礼・天官・鼈人】に「時をもって魚・鼈・亀・蜃および凡そ貍物を簎ぐ」とあり。【註】に「自ら貍りて泥中に蔵伏する者」という。また【春官・大宗伯】に「貍沈をもって山林川沢を祭る」とある。また【集韻】に暮拝切、音は韎。義同じ。また【集韻】【韻会】に紆勿切、音は鬱。臭し。【周礼・天官・内饔】に「鳥皫色にして沙鳴すれば、貍なり」とある。【広韻】に「俗に狸と作る」とある。