康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 112 ページ)
【子集上】【人部】傀;康熙筆画 12;頁碼 112 頁 08 行。『唐韻』公回切、『集韻』『韻会』『正韻』姑回切、音「瑰」に同じ。『広韻』に「巨大なるさま」とあり。『荀子・性悪篇』に「独り挺として天地の間に立ちて畏るるところなし」とある。また「怪異」を指す。『周礼・春官・大司楽』に「日食・月食あり、四鎮五岳崩れ、大なる怪異災禍現るるときは、楽を徹すべし」とある。また『集韻』『韻会』『正韻』古委切、音「」に同じ、義も同じ。また『広韻』口猥切、『集韻』『正韻』苦猥切、音「魁」の上声と同じ。いま木偶戯を傀儡と称す。『通鑑』に「段綸、巧匠を徴し、楊思斉に傀儡を作らしむ。唐太宗怒って曰く、『巧匠を求めるは国家の大事のためなり。いま先に戯具を作る。これ百工をして奇巧に過ぎざるよう互いに戒しむるの本意ならんや』と。ここに段綸の官階を降ぐ」とある。また『集韻』呼乖切、音「虺」に同じ。『荘子・列禦寇』に「生命の実情に通ずる者は心胸寛大なり」とある。按ずるに、「傀」字、『説文』『唐韻』に公回切と注し、音「瑰」に同じ。『玉篇』に古回切、『正韻』に姑回切と注す。これらはいずれも灰韻見母に属す。『字彙』に姑回切と注し、音「規」に同じとするも、「回」は灰韻に属し、「規」は支韻に属することを知らず、これは『字彙』が反切の上字には顧みたれども下字の所属する韻部を誤れるなり。『正字通』に至っては枯回切とし、音「魁」に同じとするも、「魁」は本来看母に属し、「枯」「魁」は渓母に属することを知らず、これ反切の上字・下字ともに声母の類別を誤れるなり。この点は弁別せざるべからず。考証:『広韻』に「天貌」とある。謹んで原文の「天貌」を「大貌」に改む。