康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 613 ページ)
【巳集上】【水部】沮;康煕筆画:9;頁碼:613 頁 02 行
【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】子余切、音「苴」に同じ。水名。
【説文解字】に曰く、沮水は漢中房陵に発し、東流して江に入る。
【水経】に曰く、沮水は東汶陽郡沮陽県に発す。
また【前漢書・地理志】に載せる、武都郡沮県に沮水あり、東狼谷に発す。
【水経注】に曰く、沔水は一名を沮水という。
また漆水と沮水とは二つの水名なり。
【尚書・禹貢】に曰く、漆・沮既に従う。
【詩経・大雅】に曰く、自杜徂漆沮。
【水経】に曰く、漆水は扶風杜陽県の俞山に発し、東北流して渭に入る。沮水は北地直路県の北に発し、東流して洛に入る。
【十三州志】に曰く、漆沮すなわち洛水なり。
【詩経地理考】に載せる、段氏曰く、漆沮二つあり、皆雍州に発して東流し渭に入る、ただ上下の違いあるのみ。詩経の漆沮は渭に入るの上流なり。尚書の漆沮は渭に入るの下流なり。
また【水経注】に載せる、肥如県は古の肥子国にして、大沮水・小沮水あり。
また沮中は地名なり。また「柤」とも書く。
【三国志・呉志】に載せる、赤烏四年、諸葛瑾柤中を取る。
また【広韻】側魚切、【集韻】臻魚切、音「菹」に同じ。姓なり。黄帝の史官に沮誦と称する者あり、三国に沮授あり。
また【広韻】慈呂切、【集韻】【韻会】在呂切、【正韻】再呂切、音「咀」に同じ。止む、責む、壊るの意味。
【詩経・小雅】に曰く、謀猷回邪なること、いずれの日に止まらんや。
また【礼記・儒行】に曰く、兵をもって之を沮す。
【注】に曰く、沮とは之を懼れしむるなり。
また挫敗の意味。
【国語・晋語】に曰く、衆人誰か能く之を沮めんや。
また「沮泄」とは漏洩の意味。
【礼記・月令】に曰く、地気沮泄す、これを天地の房室を開くという。
また丘の名の一。
【爾雅・釈丘】に曰く、水その後に出ずるを沮丘という。
【注】沮、音辞与切。
また【広韻】疾与切、【集韻】象呂切、音「叙」に同じ。義同じ。
また【集韻】壮所切、音「阻」に同じ。
【漢書・地理志】に載せる、沮陽は県名、上谷郡に属す。
また【広韻】【集韻】【正韻】将預切、音「怚」に同じ。沮洳とは低湿の意味。
【詩経・魏風】に曰く、彼汾沮洳。
【注】に曰く、沮洳とは水に浸潤する所、低窪湿潤の地なり。
【礼記・王制】に曰く、山川沮沢。
【注】に曰く、沮とは水草叢生する沢を指す。
また【集韻】将先切、音「箋」に同じ。涓沮とは細き水流の意味。