康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 560 ページ)
【辰集中】【木部】櫝;康煕筆画:19;頁 560。【唐韻】【集韻】【韻会】徒谷切、【正韻】杜谷切、音独。【説文】匱なり。【礼・少儀】剣なれば櫝を啓く。【註】剣函なり。【儀礼・聘礼】賈人西面して坐し、櫝を啓きて圭を取り緇を垂れ、起たずして宰に受く。【釈文】に「函なり」とあり。凡そ緘じて物を蔵むる者皆櫝と曰ふ。【論語】亀玉櫝中に毀る。【左伝・昭七年】瑤甕・玉櫝。又【博雅】棺なり。【前漢・成帝紀】其の水に流され圧されて死せる者は、郡国に命じて槥櫝を与へて葬埋せしむ。又【説文】大梡なり。【国老談苑】漢の文帝大官に命じ、常に両担の櫝を具へ、之を櫝食と謂ふ。又樚と作る。木名なり。樚字の註に見ゆ。考証:【儀礼・聘礼】「賈人西向して坐し、櫝を啓く」。謹んで原文に照らせば「西向」を「西面」に改む。【註】「圭函故」。謹んで按ずるに註に此の語無し、今「釈文」の「函なり」に改む。【左伝・襄七年】「瑤甕・玉櫝」。謹んで原文に照らせば「襄」を「昭」に改む。