康熙字典解説
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【子集下】【凵部】出。康熙筆画 5、頁碼 135 第 11。『唐韻』に「赤律切」とあり、『集韻』『韻会』『正韻』に「尺律切」とあり、春字の入声の読みである。『説文解字』に進むと釈す。『広韻』に見える・遠いと釈す。『増韻』に出ずる・入る、吐く、書くことと釈す。また生ずるとも釈す。『爾雅・釈訓』に男子が姉妹の子を「出」と称すとある。『左伝・成公十三年』に「康公は我が所出なり」とあり、注に秦の康公は晋の外甥なりとある。また『周礼・秋官・大司寇』に過ちを改めずして獄より出づる者を殺すとあり、注に出とは獄を越えて逃亡することを指すとある。また『増韻』に斥退すると釈し、『正韻』にも黜または絀と書く。また『唐韻』『集韻』『韻会』に「尺類切」、「正韻」に「蚩瑞切」とあり、推字の去声の読みで、内より外に出るの意味である。また『正韻』に凡そ事物自ら出づるは入声に読み、自ら出ずるにあらずして之を出だすは去声に読む。ただし互いに通ずることもある。また葉韻に「尺偽切」と読み、吹字の去声と同音である。『詩・小雅』に「舌多きにあらず、身労れて悴る」とある。また葉韻に「敕律切」と読み、黜と同音である。馬融『囲碁賦』に「敵を窮めて術なからしめ、詭計を用いざらしむ。深く思ひ遠く慮れば、勝つこと必ず定まる」とある。また『韻補』に葉韻「側劣切」、茁と同音。曹植『卞后誄』に「聖明賢善を詳らかに思えば、幼にして聡慧衆に秀でたり。徳は姜嫄に匹し、先代の哲人に愧じず」とある。また葉韻「赤知切」、侈と同音。『穆天子伝・西王母謡』に「白雲天に在り、丘陵自ずから現る。道は悠遠にして長く、山川其れ間に隔つ」とある。また葉韻「赤至切」、熾と同音。『楚辞・九章』に「心密かに喜び、憤懣を捨てて待たず。芳と穢雑りて混ず、独り芳其れ中より発す」とある。『霊枢経』に男子は内に属し女子は外に属す。堅く拒んで精気をして外泄せしめず。謹みて守り侵入を許さず、これを気を得たりと謂う。