康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 107 ページ)
【子集上】【人部】倉;康煕筆画:10;頁碼:107 頁 14 行
古文は「仺」と作る。
【唐韻】に「七岡切」、【集韻】に「千岡切」とあり、音は「蒼」に同じ。
【説文解字】に曰く、「穀を蔵る所なり」。
【戦国策注】に曰く、「円なるを囷と謂い、方なるを倉と謂う」。
【詩経・小雅】に「乃求千斯倉」とあり。
【礼記・月令】に、「季秋の月、冢宰に命じて五穀の収蔵の数を奏せしめ、天子の籍田に産する所を神倉に納む」と記す。
また官名を指す。【周礼・地官】に、「倉人は糧食の収蔵を掌る」と記す。
また「倉卒」の一語あり、匆遽急迫の様子を形容す。【杜甫・鄭虔を送るの詩】に「倉皇已就長途往」とある。
また姓なり。周に倉葛あり。
また「蒼」に通ず。【礼記・月令】に「蒼龍に乗ず」、【漢書・蕭望之伝】に「倉頭の廬児」あり。
また「臓」に通ず。「五倉」すなわち「五臓」を指す。【漢書・谷永伝】に、成帝曰く、「顔色を変じ五臓を錬るがごとき術は、皆邪道以て人を誑かすものなり」とあり。
また「滄」に通ず。【揚雄・甘泉賦】に「東照滄海」とある。
また「桑」に通ず。「亢倉子」はまた「庚桑子」とも作る。
また【集韻】に「楚亮切」とあり、仮借して「愴」に作る。【詩経・大雅】に「悲しきこと久しく充つ」とある。