康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1050 ページ)
【申集上】【艸部】蒼;康熙筆画 16;頁碼 1050 頁 16 行
古文。『唐韻』七岡切、『正韻』千剛切、音は倉。『説文』に「草の色なり」とある。『易・説卦伝』に「震は蒼筤の竹為り」とある。臨川呉氏の註に「蒼は深き青色なり」とある。『詩・王風』に「悠悠たる蒼天」とある。『礼・玉藻』に「大夫は水蒼の玉を佩ぶ」とあり、疏に「水の蒼にして文を雑うるに似たり」とある。また『博雅』に「茂なり」とある。『書・益稷篇』に「海隅に至りて蒼生す」とあり、伝に「蒼蒼然として草木を生ず」とある。また「老い」の義あり。『詩・秦風』に「蒹葭蒼蒼」とあり、『釈文』に「物の老いるる状」とある。また『前漢・陳勝伝』に「蒼頭」とあり、註に「士卒の青帛の巾」とある。また『綱目集覧』に「蒼黄は急遽の貌」とある。また姓なり。『通志・氏族略』に「蒼氏」とあり、註に「『風俗通』に云く、八愷は蒼舒の後なり」とある。また『韻会』に「采朗切、倉の上声」とあり、「莽蒼」は寒きの状。一説に近郊の色と曰う。『荘子・逍遙遊』に「莽蒼に適く者は、三飡して反る」とあり、『唐書・韋述伝』に「蒼卒犇逼す」とあり、白居易の詩に「寒銷げて春蒼茫たり」とある。また倉と作る。『礼・月令』に「倉龍に駕し、倉玉を服す」とあり、『史記・蕭望之伝』に「倉頭の廬児」とある。『直音』に「蒼に作る。蒼字は艸に従って作る」とある。考証:『書・益稷謨』に「海隅に至りて蒼生す」とある。謹んで照らすに、益稷は謨と称せず、謨を篇に改む。