康熙字典解説
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【戌集上】【金字部】鉼;康煕筆画:14;頁碼:頁 1303 第 21【正字通】に「これは俗体の鉼字である」とある。【広韻】【集韻】【韻会】に「必郢切、音は餅に同じ。金板を指す」とある。【爾雅・釈器】に「塊となった金を钣という」とあり、注に「【周礼】に【五帝を祭祀するに金钣を供す】とはこれなり」とある。【釈文】に「鉼、音は餅に同じ」とある。【正字通】に「金銀を熔かして餅状に鋳じたものを指す」とある。【通雅】に「鉼は笏ともいい、今いう錠のごとし」とある。【墨荘漫録】に「宋の崇寧年間、米芾が太常博士たりし時、詔により黄庭堅の小楷にて千字文を書し献上せしめ、白金十六笏を賜う。また韓滉が荷担夫に一版の白金を与えたり。笏・版すなわち鉼に相当す。今福建・浙江・湖南等の地において銀を熔かし餅状に鋳ずるは、すなわち鉼の遺風なり」とある。【集仙伝・王暉の詩】に「もし之を得んことを思わば、金一鉼を賜わん」とある。また【博雅】に「鍋を指す」とあり、【揚子・方言】に「鍋は北燕・朝鮮・洌水の間にあって、或いは錪と称し、或いは鉼と称す」とあり、注に「音は餅に同じ」とある。また【集韻】に「旁経切、音は瓶に同じ。漢代の侯国の名」とあり、【史記・恵景間侯者年表】に「鉼侯孫郸」と見え、【索隠】の注に「鉼は県名にして琅邪郡に属す」とある。また【集韻】に「正切、音は摒に同じ。北燕にて鍋を鉼という」とある。