康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 295 ページ)
【寅集上】【寸部】専;康煕筆画:11;頁碼:295 頁第 01。古文。【唐韻】職縁切。【集韻】朱遄切。【正韻】朱縁切。音は磚に同じ。【説文】六寸の簿なり。寸に従ひ、叀声。【徐曰】簿とは文簿なり。【広韻】一なり、誠なり。【増韻】純篤なり。【易・繋辞】夫れ乾、其の静や専なり。【孟子】心を専らにし志を致さざれば、則ち得べからず。又独りなり。【書・説命】阿衡をして、専ら有商の美を享けしむることなかれ。又【左伝・昭公十二年】子革対えて曰く、是の四国は、専ら畏るべきなり。又擅(ほしいまま)にして、自是とするなり。【中庸】賤しくして好んで自ら専らにする。【礼・坊記】父母在せば、饋献車馬に及ばず、敢えて専らにせざるを示すなり。又【左伝・桓公十五年】祭仲専らにして、鄭伯之を患う。又姓。呉人の専諸。又【集韻】徒官切、音は団。聚まるなり。【周礼・地官・大司徒】其の民専にして長し。又葉して陟隣切、音は珍。【古詩焦仲卿が妻の為めに作る】公姥に循ひて奉事し、進止敢えて自ら専らにせんや。昼夜勤めて作息し、伶俜として苦辛に縈わる。【韻会】顓・剸に通ず。【正字通】専と叀は通ず。考証:【左伝・昭公三年】是の四国は、専ら畏るべきなり。況んや之に加うるに楚を以てす。謹んで按ずるに、「況んや之に加うるに楚を以てす」は文義未だ了せず、年分も亦誤れり。謹みて「昭公十二年、子革対えて曰く、是の四国は、専ら畏るべきなり」と改む。