康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 429 ページ)
【卯集中】【手部】指;康煕筆画:10;頁碼:429 頁 20 行
古文【唐韻】職雉切【集韻】【韻会】軫視切、音旨。【説文】手指なり。【易・説卦】艮は指と為る。【疏】其れ物を執り止むるを取るなり。【左伝・宣公四年】子公の食指動く。【疏】第一は大指、第二は食指、第三は中指、第四は無名指、第五は小指なり。又【定公十四年】戈を用いて闔廬を撃ち、将指を傷つくる。【注】足の大指なり。其れ諸趾を統領するを言う。足力を用うる時、大指最も多く用いられる。手にて物を持つ時、中指最も長し。故に足は大指を将と為し、手は中指を将と為す。又【広韻】斥く。【易・繋辞】辞とは、各々其の之く所を指すなり。【疏】各々自ら其の爻卦の趨向する所を指明するなり。又示す。【礼記・玉藻】凡そ君前に指画する有らば笏を用う。【前漢書・蕭何伝】蹤跡を発して獣の処を指示する者は人なり。【注】指示とは、手を以て方向を示すなり。又【増韻】指揮なり。【礼記・曲礼】六十を耆と曰ひ、指使す。【注】事を指派して人にせしむるなり。【前漢書・賈誼伝】頤指して意の如し。【注】但だ顎を動かして指揮せば、欲する所皆意の如くなるなり。又直指、官名なり。【前漢書・武帝紀】直指使者暴勝之等を遣わし、繡衣を着け、斧杖を持ち、区域を分ちて群盗を追捕せしむ。又旨・恉に通ず。意向なり。【書経・盤庚】王告げを播みて之を修め、厥の指を匿さず。【前漢書・孔光伝】指を希って苟も合わず。【注】天子の旨意に迎合せざるなり。又帰趣なり。【孟子】言近し而して指遠き者は善言なり。【前漢書・河間献王伝】文約にして指明なり。【注】指とは意義の趨向なり、人が手を以て物を指すが如し。又美なり。【荀子・大略篇】時宜ならず、敬交せず、歓欣せざれば、指と雖も礼に非ず。【集韻】或いは月に従って脂と作る。考証:【定公十四年】「闔廬将指を傷つく」。謹んで原文に照らし、闔廬の上に「戈を以て撃つ」の三字を増す。