康熙字典解説
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【酉集下】【邑部】郵;康熙画数 15、頁 1269。『唐韻』羽求切、『集韻』『正韻』于求切、音尤。『説文』に「境上行書舎なり」とあり。『広韻』に「郵は驛なり」とあり。『風俗通』に「漢、郵を改めて置とす。置もまた驛なり。其の遠近を度りて之を置く」とあり。『増韻』に「馬伝を置と曰ひ、歩伝を郵と曰ふ」とあり。『爾雅・釈言』に「郵、過ちなり」とあり。注に「道路の経る所なり」とあり。又『集韻』に「田間の舎なり」とあり。『礼記・郊特牲』に「郵表畷」とあり。注に「郵は郵亭の如し。田官が田辺の連なる畦に亭を構えて居し、以て百姓の耕作を督するを指す」とあり。又『正韻』に「過ちなり。尤に通ず」とあり。『礼記・王制』に「郵罰事に麗す」とあり。注に「郵は過ちなり。麗は附くなり。人の過ちを罰するに、当に各自其の具体の事に依附すべく、他の事由を藉りて個人の喜怒を以て罰すべからず」とあり。『前漢書・成帝紀』に「以て朕の郵を顕す」とあり。又『正韻』に「最なり」。考課の末等と最優とを亦た殿郵と称す。『列子・穆王篇』に「魯の君子、迷いの郵なる者」とあり。注に「郵、尤と同じ」とあり。又『広韻』に「督郵、古の官号なり」とあり。『釈名』に「諸県の過失を罰し、優劣を考覈し、事務を糾察するを主る」とあり。『晋書・陶潜伝』に「郡、督郵を遣して県に至らしむ」とあり。又高郵、州の名。又姓。『左伝・哀公二年』に「郵無恤有り」とあり。又『集韻』是為切、音垂。地名。衛に在り。又葉于其切、音移。『詩・小雅』に「其の郵を知らず」。上に僛に叶す。『正字通』に「『説文』は本とし、より、遠辺なり。俗に省いて郵と作す」とあり。『集韻』に缷と作る。考証:『晋書・陶侃伝』に「郡、督郵を遣して県に至らしむ」と引く。謹んで按ずるに、出づる所は陶潜伝なるを引くも、侃を潜に改む。