康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 243 ページ)
【丑集上】【士部】壹;康煕筆画:12;頁碼:243 頁 10 行
古文は「夁」に作る。
『広韻』は於悉切、『集韻』『韻会』『正韻』は益悉切で、音は一と同じ。
専一の意味。『孟子』に「志を一にすれば気もこれに従い、気を一にすれば志もこれに従う」とあり、『左伝』昭公二十年に「琴瑟が一音をのみ弾ずるならば、誰か之を聴くことを能わんや」とある。
また「合」の意味あり。『漢書』董仲舒伝に「一統の術を持ちて諸儒の宗と為る」、同書元后伝に「莽既に外に群臣の言を一にし、己が徳を頌せしむ」と見える。
また「誠」「純」の意味あり。『礼記』緇衣に「上位にある者挙動常度有りて以て民を化せば、則ち民の徳純一ならん」、『史記』曹相国世家に「民その清浄無為の治を懐き、安寧にして一なる生活を送る」とある。
『増韻』に「塞」なりと解す。『管子』形勢篇に「臣下賦税を競って徴し、民をして苟且にして塞らしむ」とある。
また「一」と同じ。『周礼』天官に「公の士は壹命を授く」と記す。
また姓なり。漢に壹元という者あり。『印藪』に見える。
また三字姓あり。後魏に壹斗眷という姓あり。
『類編』に又於真切と音し、慇に同じ。絪・氤に通ず。