康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 924 ページ)
【未集中】【糸部】綃;康熙画数:13;頁碼:924 頁上段 36。『広韻』相邀切、『集韻』思邀切、音は「宵」に同じ。『説文』生糸を指す。『玉篇』素色の絹織物を指し、また緯糸をも指す。『急就篇註』綃は白色の生糸織物にして、細絹に似るもより疎らなり。別名を鮮支という。『礼記・玉藻』綃衣を用いて外衣の裏とする。『註』綃は綺の類に属する絹織物なり。『左思・呉都賦』水底の居室ひそかに綃を織りて巻く。『註』鮫人水中より出で、かつて人家に寄寓し、日を重ねて綃を売る。綃すなわち竹孚兪(一種の織物)なり。「宵」とも書く。『儀礼・士昏礼』姆は纚と筓を用い、宵衣をその右に置く。『註』宵の音は『詩経』「素衣朱綃」の「綃」に同じ。按ずるに『詩・唐風』「素衣朱繡」、鄭玄の箋に曰く、繡はまさに綃と為すべきなり。『韻補』に曰く、まさに「肖」と読むべし。また『集韻』所交切、音「梢」に同じ。『後漢書・向栩伝』深紅の綃頭を戴く。『釈名』綃頭はすなわち綃鈔なり。髪を束ねて上に挙ぐるに用う。また『木華・海賦』維長綊とある。『註』綊は今いう帆維(桅杆)に相当す。長木をもって作り、帆を掛くるに用う。