康熙字典解説
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【申集下】【行部】衞;康熙筆画 16;頁碼 1110 頁 07 行。【唐韻】【集韻】【韻会】于歳切、音熭。『篇海』に「防ぐ」「捍ぐ」の意。『玉篇』に「護る」の意。『公羊伝・定公四年』に「朋友相衛」とあり、注に「相衛とは、仇敵に勝たれしめざるなり」と説く。また『爾雅・釈詁』に「垂」の意。注に「営・衛・守・圉は、みな外囲を守ることなり」とある。また『魯語』に「財貨をもって身を保つ」とあり、注に「衛は営の意」とす。また『書経・康誥』に「侯・甸・男・邦・采・衛」と見え、『国語注』に「衛は衛圻の意」と解す。また宿衛。『晋書・元帝紀』に「禁衛厳警」とある。また栄衛。『関尹子・七釜篇』に「爪の生え、髪の長ずる、栄衛の運行、一刻も止まらず」という。また精衛は鳥の名。『山海経』に「発鳩の山に鳥あり、頭に文あり、嘴白く、脚赤し、名づけて精衛という。常に西山の木石を銜えて東海を填む」と記す。また国名。『詩疏』に「邶・鄘・衛は殷の紂王の都の附近の地名にして、古冀州に属し、汲郡朝歌県に在り」とある。また水名。『書経・禹貢』に「恒水・衛水既に従う」と見え、疏に「衛水は常山霊寿県の東に発し、滹沱河に流入す」と説く。また姓。『広韻』に「周の文王の子衛康叔の後裔にして、国滅びて後、衛を以て氏とす。河東・陳留の二郡望より出づ」とある。また『集韻』に乙劣切、音哕の入声と同じ。『范曄・霊帝賛』に「衰亡の徴すでに具わり、『小雅』の篇すべて欠く。麋鹿霜露を踏みて、竟に宮衛の中に棲む」とある。『篇海』に「本は衞と作り、略して衞と作す。俗に衛・衞と作るは非なり」という。考証:『書経・康誥』の「侯甸男采衛」は、原文に従い「侯甸男邦采衛」に改む。