康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 715 ページ)
【申集中】【虫部】蝟;康熙筆画 15;頁 715。『唐韻』『集韻』『韻会』に「于貴切」、音は「胃」。『玉篇』に「虫なり。豪猪に似て小なり」。『韻会』に「匯に通ず」。『爾雅・釈獣』に「匯、毛刺なり」。注に「即ち蝟なり」。陸佃云く、「胃疾を治すべし」。『炙毂子』に「刺の端両岐に分かるる者は蝟なり。棘針のごとき者なり。蝟は鼠に似て、性狞鈍なり。物少しく犯し近づくれば、則ち毛刺攒り起って矢のごとし」。『前漢・賈誼伝』に「反する者は蝟毛のごとく而起る」。『史記・亀策伝』に「蝟、鵲に辱めらる」。注に『続博物志』云く、「蝟能く跳びて虎の耳に入り、鵲を見れば便ち自ら腹を仰せて啄を受く」。『焦贛・易林』に「虎飢えて食せんと欲し、蝟を見て伏す」。『西京雑記』に「元封二年大寒、牛馬皆蜷縮して蝟のごとし」。また山名なり。『華陽国志』に「滇池に白蝟山あり。山に石無く、惟だ蝟有るのみ」。或いは猬と作る。『張衡・東京賦』に「狒と猬を攎ぐ」。『集韻』にまたと作る。