康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 284 ページ)
【寅集上】【宀部】宛;康煕筆画:8;頁碼:284 頁上段 01。古文に惌と作る。『唐韻』『正韻』に於阮切、『韻会』に委遠切、音は琬。『説文』に「草を屈げて自ら覆う」とあり。また「宛然」は「依然」の意。『詩・秦風』に「宛在水中央」とあり。注に「宛然、坐して見る貌」という。『魏風』に「好人提提、宛然左辟」とあり。注に「宛然、譲るの貌」という。また丘の名。『爾雅・釈丘』に「宛中、宛丘」とあり。また「丘上に丘有るを宛丘と為す」。注に「宛は中央隆高を謂う」という。また平声。『玉篇』『集韻』『類篇』に於袁切、音は鴛。大宛は西域の国名にして、長安より一万二千五百里を去る。また県名。『一統志』に「宛、本は申伯の国、春秋の時晋に属し、戦国には韓の宛邑、秦では宛県、漢これに因り、明には南陽府に属す」とある。また姓。『左伝』に鄭の大夫宛射犬、楚の大夫宛春と見ゆ。また去声、於願切、音は苑。小なるなり。『詩・小雅』に「宛彼鳴鳩」とあり。注に「宛、小貌」という。また入声、紆勿切、音は郁。『史記・倉公伝』に「寒湿気宛」とあり。苑・郁に通ず。また葉して於云切、音は熅。『前漢書・班固叙伝』に「漢武神を労し、遠を図ること甚だ勤し。王師啴啴として、大宛を誅するに至る」とある。