康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 860 ページ)
【午集下】【禾部】穜;康煕筆画:17;頁碼:860 頁 29 行。『広韻』『正韻』徒紅切、『集韻』『韻会』徒東切、音は同。「穜稑」を指す。詳しくは「稑」の項を見よ。また『広韻』直容切、『集韻』『韻会』伝容切、音は重。「重」とも書く。『詩・豳風』に「黍稷重穋」とある。『正字通』によれば、毛詩の「重穋」において「重」は平声で読み、「種」や「穜」を借りて用いるものではない。『説文解字』以来、禾偏に「重」を加えた字を「重穋」の「重」と解し、禾偏に「童」を加えた字を種植の「穜」と解したため、後世これに従って改めず、陸徳明さらにこの説を付会した。そもそもその本義を究むれば、「種」は種植を指して「衆」のごとく読み、穀種の意では「腫」のごとく読む。例えば『大雅・生民』に「誕降嘉種、種之黄茂」とあり、上声と去声の二音に分けて読むのがその証である。『説文』が「種」を先ず植えて後に熟するものと解し、「穜」を種植の意と解する説に拘泥する必要はない。詳しくは「種」の項を見よ。