康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1406 ページ)
【戌集下】【頁部】題;康熙筆画:18;頁 1406。【広韻】杜渓切。【集韻】【韻会】田黎切。音は啼。【説文】頟なり。——『説文解字』に「額」と釈す。
【小爾雅】頭なり。——『小爾雅』に「頭」と釈す。
【礼・王制】南方を蛮と曰ひ、題を彫り交阯す。——『礼記・王制』に「南方は蛮と呼ばれ、彼らは額に紋様を彫り、足指を交える」と記す。
【爾雅・釈言】顁は題なり。【註】題は額なり。——『爾雅・釈言』に「顁とは題のことである」とあり、注に「題とは額のことである」とす。
【史記・越世家】題を彫る。【註】其の頞を刻み、丹靑を以て涅むるを謂ふ。——『史記・越世家』に「雕題」と見え、注に「額を刻み、丹靑の顔料で染めることを指す」とす。
又【広韻】書の題。【博雅】書を題と称す。題は諦なり。其名号を審諦するなり。——又、『広韻』に「書題」と見え、『博雅』に「書の名称を題という。題とは詳しく審査する意で、その名称を慎重に検討することを指す」とす。
【正字通】註疏に孟子題辞有り、所以に孟子の書の題号をするなり。——『正字通』に「注釈中に『孟子題辞』があり、これをもって『孟子』という書の名称を題するものである」とす。
又【韻会】椽頭の玉飾りを琁題・玉題と曰ひ、亦た璧璫と名づく。——又、『韻会』に「垂木の先端にある玉の装飾を璇題または玉題といい、また璧珰とも呼ぶ」と記す。
又題目なり。【杜甫詩】天老題目を見る。——又「題目」を指す。杜甫の詩に「天老題目を見る」とある。
又品題なり。【李白・上韓荊州書】一たび品題せられれば、便ち佳士と作す。——又「品評」を指す。李白『与韓荊州書』に「一度(あなたの)品評を受ければ、たちまち優れた人物となる」という。
又国名なり。【南史・裴子野伝】白題及び滑骨入り貢す。——又「国名」を指す。『南史・裴子野伝』に「白題国および滑骨国が入貢した」と記す。
又県名なり。【前漢・功臣表】題侯張富昌。——又「県名」を指す。『前漢書・功臣表』に「題侯張富昌」と見える。
又【釈名】平題は鏑なり。——又、『釈名』に「平題とは箭镞のことである」とす。
又【広韻】独計切。音は第。視るなり。【詩・小雅】彼なる脊令を題す。【伝】題は視るなり。——又、『広韻』に「独計切」、音は「第」。意味は「見る」こと。『詩経・小雅』に「彼なる脊令を題す」とあり、伝に「題とは見ることである」とす。
【孔子・丘陵歌】彼なる泰山を題す。——『孔子・丘陵歌』に「彼なる泰山を題す」とある。
考証:【史記・越世家】題を彫る。【註】其の頞を刻み湟めて丹靑を以てすと謂ふ。謹んで原文に照らし、「湟」を「涅」に改む。——考証:『史記・越世家』「雕題」の注「其の頞を刻み湟めて丹靑を以てす」について、原文に拠り「湟」を「涅」に訂正する。
【釈名】平題は鏑なり。謹んで按ずるに、此の語は『博雅』に出づ。今『釈名』を改めて『博雅』とす。——『釈名』に「平題は鏑なり」とあるが、精査の結果、この語は『博雅』に出るものであるため、ここにて「釈名」を「博雅」に訂正する。