康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1246 ページ)
【酉集下】【車部】輸;康煕筆画:16;頁碼:1246 頁 23 行
『広韻』音切は式朱切、『集韻』『韻会』音切は舂朱切、『正韻』音切は商朱切で、音は「鄃」に同じ。
『説文解字』に「転運し、輸送する」と釈す。
『左伝・僖公二年』「秦、是に於いて晋に粟を輸す」。
『前漢書・食貨志』「武帝、平準の官を立て、天下の転輸を受けて一に之を均す」。
また『広韻』に「尽くす」と釈す。
『左伝・襄公九年』「魏絳、施恵を請ひ、財を出して貸す」。
また「壊る、敗る」と釈す。
『詩経・小雅』「爾の車の載せる所を傾け壊る」。
『春秋・隠公五年』「鄭人来たりて平を輸す」。
『注』に「平を輸すとは、既に成れる約を毀棄するなり」とある。
また「均輸」という官名あり。
『桓寛・塩鉄論』に「諸郡国及び諸侯、各々其の土産を貢輸す。往来の物多く粗悪にして其の価に当らず。故に官を設けて転輸调配せしむ。是を均輸と謂う」とある。
また「交輸」あり、衣の後ろ垂れる部分を指す。
『前漢書・江充伝』に「曲裾、後身に垂れて交錯す」とある。
『注』に「全幅の布を裁ち、一端を燕尾のごとく狭くして、衣の両傍に垂らし、後に之を見る」とある。
また『正韻』に「俗に勝負を輸贏と謂う」とある。
また『広韻』音切は傷遇切、『集韻』音切は舂遇切で、音は「戍」に同じ。
『広韻』に「贈る」と釈す。
『増韻』に「凡そ物を人に贈るは平声に読み、贈る所の物自体を指すは去声に読む」とある。
『韻会』に「漢、三輔に委輸の官を置く」とある。
また経絡の穴位を指す。
『史記・扁鵲伝』に「五臓の兪穴」とある。
『注』に「十二経皆以て輸穴を原穴と為す。経絡の穴位を指す」とある。