康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 848 ページ)
【午集下】【禸部】禸;康煕筆画:5;頁碼:848 頁 01 行。『唐韻』『集韻』人九切、『韻会』忍九切、音は蹂なり。『説文』に「獣の足して地を蹂む」とあり、象形にして九声なり。『爾雅・釈獣』に「狸・狐・貒・貈の醜、其の足は蹯、其の迹は禸」という。【疏】に「蹯は掌なり。此の四獣の類、皆掌蹯有り。其の指頭の地に著く処を名けて禸と曰う」という。又『広韻』『集韻』に女九切、音は鈕なり。『爾雅・釈獣』に陸徳明の読みたる所なり。『正字通』に「篆文の禸は本三画なり。旧本俗に従って厶と作りて五画に入れしは非なり」という。按ずるに、『徐鉉・新附篆文』に蹂と作るも、『正訛』之を斥けて俗字とし、是ならざるなり。又『秦風』に厹矛とあり。陸徳明に「厹は音求なり」という。鄭の注に「三隅の矛なり」という。『字彙』に「禸は柔の上声に読む」といい、又「厹と同じ」と云うも、亦た非なり。