康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1191 ページ)
【酉集中】【豆部】豈;康熙筆画:10;頁碼:1191 頁上段 20。【広韻】袪俙切。【集韻】【韻会】去幾切。音は「キ」。【説文】軍隊が凱旋し帰還して隊列を整える際に奏する音楽。また、希望・欲求、あるいは昇る・登るの意味を表す。【徐曰】現在はこれを借用して語気詞とする。【玉篇】安穏・いかに・いずこの意を表す。【広韻】かつて・竟にの意を表す。【増韻】否定・さらずの詞。【書・五子之歌】怨み豈に顕なる所のみに在らんや。【詩・召南】豈に朝夕に趨らざらんや。【伝】豈不とは、実に然る場合あるを謂う。また【集韻】【正韻】可亥切。音は「カイ」。凱・愷に通ず。軍隊の勝利の音楽を指す。また歓楽・和合の意。按ずるに、経伝中、凱歌・凱風・愷悌・楽愷はいずれも豈の字を借りて用いる。古は凱・愷・豈は音義相通じたりしが、今は二字に分つ。【字彙】山の下部分は耑の略形なり。口の下の丷は豆の略形なり。俗に山頭と作るは非なり。【同文挙要】豈を剴と同じくするもまた非なり。考証:【説文】「師を還し楽を振う」とあり。謹んで原文に従い、「振」の下に「旅」の字を加える。