康熙字典解説
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【亥集下】【麦部】麴;康煕筆画:19;頁碼:1513 頁第 52
古文【集韻】【韻会】【正韻】丘六切、音鞠。【説文】酒母なり。【玉篇】麴蘖。【釈名】麴は朽なり。鬱して衣をして朽敗せしむるなり。【書・説命】酒醴を作らば、爾惟れ麴蘖なり。また女麴は小麴なり。【斉民要術】に見ゆ。
また【左伝・宣公十二年】叔展曰く、麦麴有らんや。【注】麦麴は湿を防ぐ所以なり。
また鞠に通ず。『礼記・月令』に「天子乃ち鞠衣を先帝に薦む」とあり。【注】黄桑の服なり。『釈文』に鞠、云六反。麴塵のごとし。『周礼・内司服』の注に鞠塵と作る。
また神麴は薬名なり。
また筁に通ず。【揚子・方言】薄きを筁と謂い、或いは麴と謂う。
また姓なり。【姓苑】西平に出づ。漢に麴演あり。字は原刻に従う。
考証:また麴塵は華の名にして黄色なり。【爾雅・釈草】に蘜と作り、また鞠と作る。『周礼・天官・内司服』に「天子乃ち鞠衣を薦む」とあり。【注】色麴塵のごとく、これを服して桑に告ぐ。謹んで按ずるに、麴塵は華の名に非ず。鞠衣を薦むるの文は『月令』に出でて『周礼』に出でず。今謹んで改めて「また鞠に通ず。『礼記・月令』に天子乃ち鞠衣を先帝に薦む。【注】黄桑の服なり。『釈文』に鞠、云六反。麴塵のごとし。『周礼・内司服』の注に鞠塵と作る」と改む。