康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 649 ページ)
【巳集上】【水部】潜;康煕筆画:16;頁碼:649 頁 10 行目。『字彙』に「これは『潛』の俗字である」とある。潛、『唐韻』に昨塩切、『集韻』『韻会』『正韻』に慈塩切、音は「」に同じ。『説文』に「水を渉りて河を渡る」とあり。『揚子・方言』に「潜涵とは沈没の義なり」とあり。また游ぐを指す。〔註〕水中を行くを亦た游と称す。また隠れるを指す。『易・乾卦』に「陽気隠る」とあり。また『爾雅・釈言』に「潜は深きなり」とあり。『詩・小雅』に「深く蔵れ潜伏す」とあり。また漢水の別名なり。『爾雅・釈水』に「江より分かれて出づるを沱と曰ひ、漢より分かれて出づるを潜と曰ふ」とあり。『書・禹貢』に「沱潜既に道を通ず」とあり。また丘の名なり。『爾雅・釈丘』に「晋地に潜丘あり」とあり。また地の名なり。『春秋・隠公二年』に「隠公潜にて戎と会す」とあり。また邑の名なり。『史記・楚世家』に「呉、楚の六潜を奪う」とあり。また潜江、県名なり。『広輿記』に「安陸府に属す」とあり。また牛の名なり。『酉陽雑俎』に「句漏県の大江中に潜牛あり」とあり。また姓なり。例せば宋の撫使潜説友のごとし。また『小爾雅』に「魚の棲む所を潜と曰ふ」とあり。『詩・周頌』に「潜に魚多くあり」とあり。〔伝〕潜とは魚の聚まる柴木の積みを指す。また『広韻』『集韻』に慈艶切、音は「」に同じ。義も同じ。一説に地下水の流れを指すという。