康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 510 ページ)
【辰集中】【木部】朴;康熙筆画:16;頁碼:510 頁 04 行
【唐韻】【集韻】【韻会】音は匹角切、読みは「璞」に同じ。
【説文解字】樹皮と釈す。
【徐曰】薬材に「厚朴」あり、またの名を「厚皮」といい、即ち樹皮なり。
【本草別録】この樹の名を榛とし、その果実の名を逐折とす。
また「樸」の字と通ず。
【史記・文帝紀】(文帝)敦厚朴実をもって天下の模範と為す。
また【戦国策】范雎曰く、鄭人は未加工の玉を「樸」と呼び、周人は未乾燥の鼠肉を「朴」と呼ぶ。
また【博雅】「朴」は大・卒・離の義ありと釈す。
また【正韻】音は匹各切。
また【集韻】音は匹切、読みは「踣」に同じ。義も同じ。
また【玉篇】音は普木切、読みは「扑」に同じ。本・質の義。
また【集韻】音は披尤切、読みは「」に同じ。異民族の姓なり。
【魏志】建安二十年、巴夷の酋帥朴胡、巴夷の部族を率いて来帰せりと載す。
また葉音は蒲沃切、読みは「僕」に同じ。
【陳琳・瑪瑙勒賦】上古の道は浮華を去り朴素を尚ぶ、貴ぶところは人に在って金玉に非ずと云う。
考証:【本草・別録】一名逐折、また名づけて樹名榛とす。今謹んで原文に依りて改むるに、其の樹名は榛、其の子名は逐折とす。
樸【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】音は匹角切、読みは「璞」に同じ。
【説文解字】「檏」に作る。未加工の木材を指す。
【徐曰】土塊を「坏」といい、未加工の木材を「檏」という。
【書経・梓材】既に勤めて木材を斲削し、赤き彩りを施すを待つのみと載す。
また凡そ器物いまだ成形せざるものを、皆「樸」という。
【爾雅・釈器】木を治むるを「剫」といい、玉を治むるを「彫」というと載す。
【郭注】これらはみな原材料を治むる(治樸)の名称なり。
また質素なる本質を指す。
【礼記・郊特牲】素車に乗るは、その質を貴ぶなりと載す。
また【集韻】【韻会】【正韻】音は博木切、読みは「卜」に同じ。
【詩経・大雅】棫樸蒿々たりと云う。
【伝】「樸」を枹木と釈す。
【箋】白桵の類の樹木叢聚相連して生ずる貌と釈す。
【周礼・冬官考工記】車を視る法、其の附著密にして輪地少ならんことを欲すと載す。
【注】「樸属」を附著するが如く堅固なるものと釈す。
また【集韻】音は普木切、読みは「扑」に同じ。
【張衡・東京賦】節儉に由り朴素を尚ぶ。孔子の克己復礼を念じ、老子の知足常楽を行う。
また堅硬なる木材を指す。
また【集韻】音は歩木切、読みは「僕」に同じ。樹木茂密の義。
また【広韻】音は薄胡切、読みは「蒲」に同じ。「樸」の字にして県名なり。
【前漢書・地理志】武威郡に属すと載す。
また【唐韻】音は普故切、読みは「舖」に同じ。
【淮南子・精神訓】純白の本質を洞明し、無為にして質朴に帰すと云う。