康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1375 ページ)
【戌集中】【雨部】霓;康熙筆画:16;頁碼:1375 頁下段 29 行。『唐韻』五鶏切、『集韻』『韻会』『正韻』研奚切、音は倪。『説文』に「屈虹、青赤なり。あるいは白色の陰気なり。雨に従い、児声」とある。『玉篇』に「雲の色、龍に似たり」とある。『埤雅』に「雄を虹と称し、雌を霓と称す。旧説に、虹は常に双にして現れ、色鮮明強き者を雄とし、暗淡なる者を雌とす。一説に、紅白なるを虹とし、青白なるを霓とす」とある。『爾雅・釈天』に「霓は挈貳なり」とあり、貳はおおよそ二を指す。『淮南子・説山訓』に「天に二気あれば虹を成す」とあり、これその意なり。『孟子』に「大旱の時に雲霓を望むがごとし」とある。『集韻』に「蜺に通ず」とあり。また『爾雅・釈天』に「疾雷を霆霓と為す」とあり。注に「急速猛撃の雷を霹靂と謂う」とある。また『広韻』五計切、『集韻』研計切、音は詣。義同じ。『張衡・東京賦』に「竜輦宮廷に充ち、雲旗は霓のごとく翻る。夏暦正月元日の清晨、庭中の火炬光明なり」とある。また『広韻』五結切、『集韻』倪結切、音は啮。義同じ。『釈名』に「霓はすなわち啮なり。その形断続して、現るべき時にあらずして現る。これ災気なり。万物を傷ること、あたかも物之を噛み啮るがごとし」とある。『南史・王筠伝』に「沈約『郊居賦』を作り、草稿を王筠に示す。王筠『雌霓連蜷』の句を読むや、沈約手を拍って喜びて曰く、『吾れ常に人をして霓を平声に読むことを懼る』」とある。按ずるに、「雌霓」の霓は五の反切(去声)を読み、「雲霓」の霓は五奚の反切(平声)を読む。『学林』に「范蜀公(范鎮)学士院に召されて試を受け、『彩霓』の霓を平声に用ゆ。考官範鎮を出韻と為し、当時の学士皆このために憤慨鬱悶す。司馬光曰く、『沈約の賦はただ声律の美なる読みを選ぶのみ、必ずしも霓字を平声に読むべからずとするにあらず』」とある。また『張衡・西京賦』に「径直く高くして居る」とあり。注に「墆霓、高きさま」とある。また『集韻』『韻会』倪歴切、音は鶂。『集韻』に「雌霓」とあり。『集韻』に「本は蜺と作る。あるいは蛪と作る」とある。