康熙字典解説
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【巳集上】【水部】沐;康煕筆画:8;頁碼:611 頁 07 行。『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に「莫卜切」とあり、音は「木」に同じ。『説文解字』に「髪を洗う」と釈す。『詩経・衛風』に「豈無膏沐(潤髪の油)あらんや」とある。『周礼・天官』に「宮人、王の沐浴の具を供す」と記す。疏に「髪を洗うには米のとぎ汁を用い、体を洗うには熱湯を用いる」と説明する。また『漢官儀』に「五日に一たび休暇を賜り、洗浴して休息す。これを『休沐』ともいう」とある。また「潤うる」の義あり。『後漢書・明帝紀』に「冬に積雪なく、春に温潤の気なし」と記す。注に「沐はすなわち潤うるなり。温潤の気候なきを指す」と釈す。また「整える」の義あり。『礼記・檀弓』に「夫子、棺椁を助けて整える」と記す。また「溟沐」は細密なる雨を指す。『揚子・太玄経』に「密雨細かに洒ぐ」とある。また姓あり。漢代に陳郡太守の沐寵あり。