康熙字典解説
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【午集中】【目部】瞑;康熙筆画:15;頁碼:815 頁 08 行。『唐韻』莫経切、『集韻』『韻会』忙経切、音は溟。『説文』に「目を閉ずるなり」とあり。『広韻』に「目を合せて瞑瞑たり」という。『後漢書・馬援伝』に「甘心して瞑目す」と見え。『皇極経世』に「水に在る者は瞑せず、風に在る者は瞑ず」とあり。注に「魚は水に在りて、その目尽く夜に瞑ぜざるなり」という。また『集韻』に「目明らかならず」という。『晋書・山濤伝』に「臣耳目聾瞑にして、自ら励むこと能わず」と見え。また『呂覧』に「瞑とは、目由り接する所なきなり」とあり。『汲冢周書』に師曠曰く、「瞑臣をして往かしめ、之と言わしめん」と。注に「目無き故に瞑と称す」という。また『春秋繁露』に「民とは瞑なり。瞑とは、其の別離分散を名くるなり」とあり。また「瞑瞑として視る」は、審らかにせざる貌なり。『荀子・非十二子篇』に「酒食声色の中においては、則ち瞑瞑然たり」と見え。『淮南子・覧冥訓』に「其の視るや瞑瞑たり」とあり。また『集韻』『韻会』母迥切、『正韻』莫迥切、溟の上声。また『集韻』『韻会』莫定切、溟の去声。義同じ。また『広韻』莫賢切、『集韻』民堅切、『正韻』莫堅切、麫の平声。眠に通ず。『玉篇』に「寐なり」とあり。『荘子・徳充符』に「槁梧に拠りて瞑ず」と見え。また弓の名なり。『唐書・南蛮伝』に「永昌の野桑、石上に生ず。其の材上り屈して両向し、下り植う。取って以て弓と為す。筋漆せずして利し、名けて瞑弓と曰う」とあり。また菜の名なり。『本草綱目』に「瞑菜、一名睡菜。南海の人之を食して睡を思う、故に名づく」と見え。また盱瞑は芊眠と同じ。『張衡・南都賦』に「攢立叢駢、青麗盰瞑、杳藹蓊郁谷底に於いて、森として天を刺す」とあり。李善の読み、詳らは盰眠の二字の注に就く。また『広韻』莫甸切、『集韻』『韻会』眠見切、『正韻』莫見切、音は麫。瞑眩は劇なり。また憒乱なり。『書・説命』に「薬瞑眩せずんば、厥疾瘳じず」とあり。一作に眠眩とす。互いに眠字の注に詳らかなり。また『集韻』謨耕切、音は萌。と同ず。また武巾切に叶い、音は旻。『楚辞・招魂』に「帝に命を致して、然る後に得て瞑せん、帰り来れ帰り来れ。往けば恐らく身を危うくせん」とあり。注に「瞑は臥すなり」という。『正字通』に「古に眠字無く、瞑即ち眠なり。今通用に眠を用い、正しく訛って瞑より眠を廃すは泥なり」という。考証:『荘子・徳充符』「高梧に拠りて瞑ず」。謹んで原文に照らし、高を槁に改む。