康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 607 ページ)
【巳集上】【水部】汨;康煕筆画:8;頁碼:607 頁 09 行。古文に淿と作る。『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に莫狄切、音は覓。『説文』に「長沙の汨羅淵、屈原の沈みし水」とあり。『一統志』に「汨羅は江名にして、湘陰県の北十里に在り。源は豫章に出で、湘陰を流れ、二水に分る。一は南流して汨水と曰ひ、一は古羅城を経るを羅水と曰ふ。屈潭に至りて復た合す。故に汨羅と曰ふ。西流して湘に入る」とあり。また『広韻』『集韻』『韻会』『正韻』に古忽切、音は骨。治むるなり。「汨作」は、『書』の亡篇の名。『孔安国・書序』に「帝、下土を釐め、方々居方を設け、生を別ち類を分ちて、汨作を作れり」とあり。『伝』に「汨は治むるなり。作は興るなり。民を治むるの功興るを言ふ。故に汨作の篇と為す」とあり。また水の声。『木華・海賦』に「浤浤汨汨」とあり。『注』に「波浪の声なり」とあり。また通ず。『周語』に「九川を決汨す」とあり。また「九原を汨越す」とあり。『韋昭注』に「汨は通ずるなり。越は揚ぐるなり」とあり。また乱る。『書・洪範』に「五行を汨陳す」とあり。『正義』に「五行の陳列皆乱るを言う」とあり。また汨没す。『避暑録』に「今人汨没と言うは、当に浮沈の意なるべし」とあり。『杜甫詩』に「一朝汨没して伸ぶ」とあり。『韻会』に「通じて淈と作る」とあり。また『集韻』『韻会』『正韻』に胡骨切、音は搰。波湧くなり。『荘子・達生篇』に「斉と倶に入リ、汨と偕に出づ」とあり。『注』に「司馬曰く、汨は湧波なり。郭云く、回伏して湧き出づる者、汨なり」とあり。汩と別つ。『佩觿集』に「汨は莫的翻。汨羅江」とあり。また音は骨、没するなり。或いは曰に従うも非なり。汨汩y。