康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 845 ページ)
【午集下】【示部】禖;康煕筆画:14;頁碼:845 頁 11 行。【唐韻】莫杯切。【集韻】【韻会】【正韻】謨杯切。音は枚。これは天子が子嗣を祈る祭祀の名称である。【礼記・月令】に曰く、仲春の月に太牢の礼をもって高禖の祠に祀り、天子自ら之に詣で、后妃は九嬪を率いて侍す。ここに天子の寵を受けた妃嬪を敬い、弓韔を佩びさせ、弓箭を授けて高禖の神位の前に立たしむ。【説解】高禖とは先代の禖神なり。「高」は尊称にして、「媒」の字を「禖」に改むるは、これを神格化せるなり。按ずるに、『礼記・月令』における鄭康成の注に曰く、有娀氏が鳥卵を呑みて契を生み、後世の君王これにより媒官を設け、吉徴なるが故に祠廟を建て、蓋し高辛氏を以て禖神と為せり。孔穎達の疏に曰く、『毛詩』の伝に姜嫄が帝に従って郊禖を祀り、また狄が帝に従って郊禖を祈るとあり、これ早くより禖神ありしを示すものにして、亦た鄭玄の説の確たるを証するに足る。