康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1083 ページ)
【申集中】【虫部】蛮;康熙画数 25;頁碼 1083 頁第 10 行【直音】「蛮」は「蠻」の簡体字。蠻【唐韻】莫还切【集韻】【韻会】【正韻】謨还切、音獌に同じ。【玉篇】南方の少数民族を称す。【書・禹貢】三百里蛮。【伝】文徳をもって蛮を懐柔し帰服せしめ、法をもって強いて拘束せず。【周礼・夏官・大司馬】さらに外れて方五百里を蛮畿と曰う。【疏】蛮は縻の義、これを引き繋ぎ、政令教化をもって制するなり。【班固・東都賦】外に百蛮を綏撫す。【唐書・南蛮伝】十姓の白蛮、五姓の烏蛮あり。また「綿蛮」、鳥の声形容す。【詩・大雅】綿蛮黄鳥。また「蛮蛮」、鳥の名。【山海経】崇吾山に鳥あり、形鳧に似て翼一・目一、必ず双にして飛び、名づけて蛮蛮と曰う。また水名。【戦国策】灓水その墓を侵す。『春秋後語』は蛮水と作る。また雷名。【道書】五雷あり、第五を蛮雷と曰う。また姓。【通志・氏族略】蛮氏は羋姓、荊楚の後なるがゆえに蛮を氏とす。また【韻補】弥隣切、音民に同じ。【班固・東都賦】外に百蛮を綏撫す。上の句の「珍」と韻を協す。また【古音考】眠の韻に叶う。【曹植・王粲誄】鳳凰と共に翔り、遠く荊楚の蛮地へ逃窜す。窮地に処して志高く、辺鄙に居て行潔し。