康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 298 ページ)
【寅集上】【尢字部】尨;康煕筆画:7;頁碼:298 頁 09 行。【唐韻】【集韻】【韻会】莫江切、音茫。【説文解字】多毛の犬を指す。字形は「犬」と「彡」とより成る。【徐鍇の説く】彡は毛の長きを表す。【詩経・召南】長毛の犬に吠えしむるなかれ。【周礼・地官】凡そ外祭にして幣を毀る事の類には、雑色の犬を用う。また「雑乱」の義あり。【左伝・閔公二年】雑にして奇なり、常なし。また雑色の衣を着るは、自ら疏んずるためなり。【注】尨は雑色を指す。別に高陽氏の子に尨降という者あり、八愷の一なり。又【集韻】謨蓬切、音蒙。【左伝・僖公五年】狐裘尨茸。【注】尨茸は雑乱たるさま。又【韻会】厖に通ず。『尚書』を引いて、政和せざれば則ち雑乱すと曰う。【説文解字】尨字。犬部に在り、「犬」と「彡」とより成る。【毛氏の説く】尨は即ち犬なり。字形既に「犬」に従うに、さらに「犭」の旁を加えて「狵」と作すは誤りなり。考証:【左伝・僖公四年】狐裘尨茸。謹んで原文に従い、四年を五年に改む。