康熙字典解説
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【戌集上】【金字部】鈴;康熙画数:13;頁 1299。『唐韻』『集韻』『韻会』郎丁切、音は霊。『説文』に「令丁なり」。『広韻』に「鐘に似て小なるもの」。『正韻』に「円形に作り、半ば裂きて声を出し、中に銅珠を定めて鳴らす」。『左伝・桓公二年』に「錫・鸞・和・鈴ありて、其の声を昭す」。注に「鈴は旌旗上にあり、鳴声あり」。『釈文』に「鈴、音は零」。『爾雅・釈天』に「旌旗上に鈴あるを旂と曰う」。また『唐制』に「学士院厳粛にして、鈴索を懸けて警報に備ふ。長慶年間、河北に兵を用ゐ、常に夜に響きて緩急を通報す」。李徳裕の詩に「銀花院榜に懸かり、風撼げて神鈴を引く」。また『博雅』に「鈴鈴は声なり」。『前漢書・天文志』に「丙戌の日、大地劇しく震ひて鈴鈴の声を発す」。また書名。『抱朴子・対俗巻』に「玉鈴経中篇按ず」。また『揚子・方言』に「談論を好んで孔子の説に見えざるを『説鈴』と曰ふ」。注に「小説大雅に合せざるに喩ふ」。また馬兜鈴、薬名。『本草』に「一名土青木香。蔓生し、葉落つる時、其の果なお懸かり、馬の頸下の鈴に似たるが故に名づく」。また草名。『正字通』に「鈴児草は即ち沙参、形花に似たり」。『墨荘漫録』に「明の宣徳年間、帝神の語るを夢み、『雨打って無声の鼓子花』と曰ふ。帝随口に対して『風吹いて不響の鈴児草』と曰ひ、至今絶妙の対聯と伝ふ」。また花名。『夢華録』に「菊花黄色にして円なるを金鈴と曰ふ」。また「軨」に通ず。『周礼・春官・巾車』に「大祭祀、鈴を揺りて鶏人に和す」。注に「鈴時に軨と書く」。また『説文』に「雷霆の余声なり。鈴鈴は万物を生ぜしむる為に発する声なり」。また「令」に通ず。『詩・斉風』に「盧令令」。注に「纓環の声」。