康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 666 ページ)
【巳集中】【火部】霊;康煕筆画:24;頁碼:666 頁 08 行。【広韻】郎丁切、音は霊。【字類】ほのかに熱いさま。また【正字通】によれば、「靈」の俗字である。「靈」の古文は「霛」。【唐韻】【集韻】【韻会】郎丁切、音は鈴。【玉篇】神霊。【大戴礼】陽の精気を神といい、陰の精気を霊という。【書・泰誓】惟れ人は万物の霊なり。【伝】霊とはすなわち神なり。【詩・大雅】以てその威霊を顕す。また【大雅・霊台伝】神のうち精粋にして明察なるを霊という。また【詩・鄘風】霊雨既に降る。【箋】霊は善の意味。また【広韻】福。また【広韻】巫を指す。【楚辞・九歌】賢良美好なる巫霊を思ふ。また霊氛とは、古代占卜に優れた者。【屈原・離騒】霊氛の吉占に従はんと欲す。また【周礼・地官・鼓人】霊鼓を撃ちて社を祭る。【注】霊鼓は六面の鼓。また【礼記・檀弓】塗車・芻霊。【注】芻霊とは茅を以て人形に紮れるもの。また【左伝・定公九年】葱霊を載す。【注】葱霊は輜車の名。また【楚辞・天問】曜霊いづくに蔵るや。【注】曜霊とは日輪を指す。また【揚雄・羽猟賦】上に日月星の三霊の垂象を猟る。【注】如淳曰く、三霊とは日月星の天象を垂れて示す応験なり。また【広韻】寵愛。また【礼記・礼運】四霊とは何ぞや。麒麟・鳳凰・亀・龍これなり。【爾雅・釈魚】二に霊亀あり。【注】すなわち今の觜蠵亀。また霊蠵ともいい、鳴くことを得。【史記・亀策列伝】下に伏霊(茯苓)あり、上に兎糸子あり。また【諡法】国乱れて損ぜずして霊と曰ひ、勤めずして名成りて霊と曰ひ、死して志遂げて霊と曰ひ、死して神通現じて霊と曰ひ、祭祀鬼神を好みて霊と曰ひ、極めて鬼神に通暁して霊と曰ふ。また州名。【史記・匈奴伝】丁霊。【注】『魏略』に曰く、丁霊は康居の北に在り。【後漢書・西羌伝】霊州において零昌を攻む。【韻会】魏武帝霊州を置き、霊武県の名を取る。また姓。【広韻】『風俗通』に曰く、斉の霊公の後なり。あるいは宋の公子霊圉亀の後なりと言う者も有り。また葉音して「連」、読みて「霊年切」。【道蔵歌】冥冥の変化自ら定数有り、我が本真自然に法る。妙曲空洞より発し、宮商の律仙霊に凝る。【説文解字】本は(字形略)と作る。