康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 309 ページ)
【寅集中】【山部】嶺;康煕筆画:17;頁碼:309 頁下段 24 行。『広韻』『集韻』に郎丁切と注音し、音は「零」に同じ。「嶺巆」とは山勢の幽深なる様をいう。また山名を指す。唐・元結『閔嶺中楽府』に「嶺中に入りて玉峰に登る」とある。嶺の古文は「阾」と書く。『唐韻』に良郢切、『集韻』『正韻』に里郢切、『韻会』に里整切と注音し、音は「領」に同じ。『説文』に「山中の道」と釈す。『広韻』に「山の斜面」と釈す。『正字通』に「山脊の隆起して通行し得る所」と釈す。『裴潜・広州記』に「大庾・始安・臨賀・桂陽・掲陽、これを合わせて五嶺と称す」と記す。『鄧徳明・南康記』に「大庾・桂陽・騎田・九真・都龐・臨賀・萌渚・始安・越城、これを合わせて九嶺と称す」と記す。沈約の詩に「嶺を白雲の間に置く」とある。また「領」に通ず。『前漢書・厳助伝』に「輿に乗じて山嶺を越ゆ」と記す。また葉音は离珍切、音は「陵」に同じ。王褒『九懐』に「玄螭を駕して北に行き、我が道は葱嶺に通ず。五夜続けて旌旗を立て、雲気を揚げて旌旗と為す」とある。