康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1355 ページ)
【戌集中】【阜部】陸;康熙画数:16;頁 1355
古文。『唐韻』『広韻』『集韻』『類篇』『韻会』に「力竹切、音は六」とある。『玉篇』に「厚し」とあり、『広韻』に「高し」とある。『爾雅・釈地』に「高平を陸と曰う」とあり、『釈名』に「陸は漉なり。水流れて漉れ出づるなり」とある。『易・漸卦』に「鴻漸く陸に」、『詩・豳風』に「鴻飛びて陸に従う」とある。
また地名。『孟子』に「孟子平陸に之く」とあり、注に「斉の下邑」とある。
また藪の名。『爾雅・釈地』に「晋に大陸あり」とあり、『左伝・定公二年』に「魏献子、大陸に田す」とある。
また県名。『隋書・地理志』に「趙郡大陸県」とある。
また州名。唐に置く。
また漢の侯国。寿光に在り。『史記・建元以来王子侯者年表』に見ゆ。
また陸は外国の名。『前漢書・西域伝』に「陸国王、天山東の乾当国に治す」とある。
また『玉篇』に「星なり」とあり、『爾雅・釈天』に「北陸は虚なり、西陸は昴なり」とある。疏に「陸は中なり。北方の宿、虚は中なるものなり。西方の宿、昴は中なるものなり」とあり、『左伝・昭公二年』に「古者、日北陸に在りて氷を蔵し、西陸朝覲して之を出す」とある。注に「陸は道なり。北陸に在るとは、夏の十二月、日が虚・危に在るを謂う。西陸に在るとは、夏の三月、日が昴・畢に在るを謂う」とある。
また『玉篇』に「道なり、水路なきをいう」とあり、『周礼・冬官考工記』に「車を作って以て陸を行く」とあり、『荘子・則陽篇』に「方ち世に違いて、心これを共にするを屑せず、是れ陸沈する者なり」とある。注に「人中の隠者、水無きて沈むに譬うるなり」とある。
また『玉篇』に「陸離、参差のごとし、雑乱なり」とあり、『屈原・離騒』に「斑として陸離たり上下」とある。
また魁陸は水族。『爾雅・釈魚』に「魁陸、即ち今の蚶なり」とあり、疏に「即ち魁蛤なり。一名魁陸」とある。
また『揚雄・甘泉賦』に「蒙茸を飛びて陸梁走る」とあり、注に「走る者は陸梁にして跳ぶなり」とある。
また姓。『広韻』に「古の天子陸終の後」とあり、『正字通』に「斉の後に大陸氏あり、后因りて陸と姓す。また春秋の陸渾の戎、後また陸氏と為る」とある。
また『後漢書・馬援伝』に「今更めて共に陸陸す」とあり、注に「猶お碌碌なるがごとし」とある。
また『唐韻正』に「音は溜」とあり、『陰符経』に「龍蛇陸に起つ」は上の宿・下の覆に叶う。
また林直切に叶う。『郭璞・騊駼賛』に「騊駼は野駿、北域より産す。頸を交えて相摩し、背を分けて陸を翹く」とある。『説文』に籀文は に作る。『集韻』に に作る。元は阝に従って に作り、あるいは籀文の陸字と同じ。