康熙字典解説
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【申集中】【虫部】蠪;康煕筆画 22;頁碼 1102 頁上段 31。『唐韻』盧紅切、『集韻』盧東切、音は聾と同じ。『爾雅・釈虫』に「蠪は朾蟻」とあり、注に「赤く斑なる大蟻を指す」という。また蠪蛭を指し、獣の名なり。『山海経』に「鳧麗の山に獣あり、形は狐のごとくにして九尾九首、虎爪を持ち、名づけて蠪蛭という。其の声は嬰児の啼くがごとく、人を食らう」とある。また蚗蠪を指す。『史記・亀策伝』に「明月のごとき宝珠は江海より出でて蚌中に蔵され、蚗蠬これを守る」とある。また鮭蠪を指し、神の名なり。『荘子・達生篇』に「東北の方の下に倍阿と鮭蠪ありて躍る」とあり、注に「鮭蠪は形は小児のごとく、高さ一尺四寸、黑衣を着け、赤き頭巾と大帽をかぶり、剣を佩び戟を持つ」という。また蠪蜂を指す。『本草』に「肇慶府に生じ、橄欖樹に付着し、手足ありて葉と異ならず、鳴けば自ら其名を呼ぶ」とある。また『集韻』に力鐘切、音は龍と同じ。義も同じ。一説に竹蟻を指すともいう。考証:『爾雅・釈虫』の「蠪虰蟻」は、原文の「虰」を謹んで「朾」に改む。